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日本IBM、動作周波数4.7GHzの「POWER6」を発表－各種ベンチマーク記録を更新 |
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「これでもItaniumを買いますか？」
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POWER6は、極薄SOI（Silicon On Insulator）技術を採用し、65nmプロセスで製造されたデュアルコアプロセッサ。動作周波数が最大4.7GHzと、高速化を実現しながらもPOWER5並みの消費電力を実現しているのが特長。また、プロセッサの利用状況に応じた電力制御を行うことで、発熱量を低減することもできる。 そのほか、プロセッサとして初めてコア内に10進数浮動小数点演算ユニットを実装。ハードウェアで処理するため、従来のソフトウェアによる10進数浮動小数点演算と比べ、40～560倍の性能向上を実現している。これにより、金融計算や通信料計算、会計業務などの金額計算での処理を飛躍的に向上できるとしている。同社システム製品事業 理事 システムp事業部長の武藤和博氏は、「4GHzを超えたプロセッサはPOWER6のみ。これでもItaniumを買いますか？」と、HPのSuperdomeを念頭に、POWER6の優位性を強調した。
POWER6内に搭載されているリカバリーユニットや、エラー時に影響範囲を特定しその範囲を限定するFFDC（First Failure Data Capture）などの高可用性も特長。仮想化技術として、サーバー上の論理区画をシステム停止することなく物理的にサーバー間で移動・稼働できる「Live Pertition Mobility」の実装も予定されている。 性能面では、主要ベンチマークテスト（TPC-C、SPECint_rate2006、SPECfp_rate2006、SPECjbb2005）で記録を更新。米IBMシステム・アンド・テクノロジー・グループ システムp担当ゼネラル・マネージャーのロス・A・マウリ氏は、「POWERプロセッサを搭載したDeep Blueが、チェスのチャンピオンに勝利したのは、今からちょうど10年前。そのDeep Blueと比べて、POWER6単体のチップだけでも3倍以上の性能向上を実現している。そして、System p 570で見てみると、HPのSuperdomeと比べ2～3倍の性能を実現している」と述べた。
同社では、他社サーバーからの移行やサーバー統合などを、System p事業として行っていく考え。また、こうした活動の基盤として、SIパートナーとの協業の強化や支援の拡大などを図っていく。武藤氏は、「SIパートナーに対して、米IBM研究所への技術研修招待や、IBM社内の支援体制の強化、また他社機からの移行ビジネスを対象とした評価ボーナスの支給などを行っていく」と説明。「SIパートナーは数の拡大よりも、関係強化に力を置いた活動を行う」と述べた。 ■ ＵＲＬ 日本アイ・ビー・エム株式会社 http://www.ibm.com/jp/ プレスリリース http://www-06.ibm.com/jp/press/20070523001.html
（ 福浦 一広 ）
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